答えのページ
広告に掲載されている「Question」の「考え方」と「Answer」です。
Question:
ひとりの男が、一枚の写真を眺めていました。その男の知り合いは彼に近づき、次のように質問しました。
「この写真の男性は、誰なんだい?」
すると男は、こう答えました。
「君も知ってのとおり、私に兄弟はいないのだが、この写真の男性の父親は、私の父の息子なんだ。」
さて、この写真の男性は、いったい、誰なのでしょうか。
考え方:
『この写真の男性の父親は、私の父の息子』
この部分から、「写真の男性の父」は「私(=ひとりの男)」と近い関係にあるのが分かります。写真の男性の正体を考えるには、「写真の男性の父」と「私」の関係を考える必要がありそうです。
「ひとりの男」は「写真の男性の父親」について、『私の父の息子』と言っています。ここから、兄弟の可能性が高そうですが、『私に兄弟はいない』とも言っているので、兄弟ではありません。
ここで、ちょっと深呼吸しましょう。
『私の父の息子』は「私の兄弟」のほかに、もう一人いませんか? そうです。「ひとりの男」本人です。つまり、『この写真の男性の父親は、私の父の息子』という部分は、『この写真の男性の父親は、私』と言いかえることができるのです。
ここまで来れば、答えまであと一歩! 問われているのは、写真の男性の正体でしたね。
『この写真の男性の父親は、私』だと言っているのですから、写真の男性は、「私(=ひとりの男)の息子」だと分かります。
Answer:
写真を見ている「ひとりの男」の息子
では、別の問題にもチャレンジしてみましょう!
Question:
Sam は男性にも女性にも使用される名前で、女性の名である Samantha の愛称だが、男性の名である Samuel の愛称でもある。よって、 Samantha の愛称は、( )である。
① Sam ② Samuel ③ 男性 ④ 女性
考え方:
まず、「Sam は男性にも女性にも使用される名前」であることを押さえます。
次に、「女性の名である Samantha の愛称だ」とあるので、Sam は Samantha(女性)であることが分かります。また、「Samantha の愛称だが」と書かれているので、次に書かれていることにも注意を向けましょう。
そして、「男性の名である Samuel の愛称でもある」と書かれているので、Sam は Samuel(男性)でもあることが分かります。
ここまでまとめたら、最後の部分を確認します。Samantha の愛称が空欄になっているので、答えは、Sam です。
Answer:①
今回は、「だが」や「でもある」といった、たった一文字が目印となる文章でした。このような言葉を〇で囲んだり、答えの鍵になる重要な部分に線を引いたりすることで、読解や解読は、ぐんと楽になります。
そして、今回のように、文章の中に見慣れない記号や英字が混ざることがあります。それらを見た瞬間に「難しいからムリ!」と拒絶するのではなく、〇や△などのマークに置き換えるなど、自分なりの工夫をしながら、最後まで読み通す練習をしてみてください。
少しずつ、ゆっくりでいいので、繰り返し練習すれば、難しい文章でも、算数・数学の文章題でも、困らなくなります。