共同代表者あいさつ
共同代表の吉崎です。
数学を中心に、理系科目を担当しています。
個別指導塾を初めて8年。
「同じ問題の解説なのに、この前、他の生徒さんに教えていたのと、解きかたも教えかたも全然違うんですね。」
授業をしていると、よくこのように言われます。
私たちは、それぞれの生徒さんが持っている、性格、能力、志望校などを考慮し、それに合わせて授業をしています。私たちにとっては当然のことなのですが、学校などの集合形態での授業しか知らない生徒さんたちの目には、どうやら不思議なことに映るようです。
学習塾ですから、受講を希望される生徒さんの多くは、『成績を向上させたい』という理由でいらっしゃいます。しかし、テストなどに点数として現れる『成績』は、その人の持っている様々な力を積み上げたものです。
ひとりひとりが持っている能力も積み上げかたも様々です。強いところは活かし、弱いところは可能であれば強化し、難しそうであれば他の能力で代替できる方法を一緒に考えることで、結果として成績を向上させることを大切に思っています。
目先だけに囚われず、大学受験、そしてその先にある就職活動に有利に働くように、社会人として人生を送る際の土台となれるように、教科学習の下にある力を培いつつ、成績を上げていきたいと考えております。
❁ 吉﨑プロフィール ❁
大学卒業後、金融機関等を経たのち、2014年に葵塾を開業。画一的な教育からの脱却だけでなく、「目先のテストのために覚えて乗り切る勉強」をなるべく減らし「多様な学習から能力を引き出すことで、結果として、勝手に成績が向上する」ことを目指している。
高等学校教諭一種免許(理科)、児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーター、京都大学理学部卒。
共同代表の小笠原です。
中学高校国語、および、中学文系科目を担当しています。
葵塾が開塾したのは8年前。
「国語はとりあえず受講しなくて大丈夫です。それよりも数学(算数)と英語を何とかしたいんです。」
入塾を希望される方や通塾されている方との面談で、このような言葉を耳にします。確かに、ここは学習塾ですから、点数の低い科目を真っ先になんとかしたいと思うのは当然のことと思います。このときに言われる『国語』とは現代文を意味するのですが、しばらくして受験直前になると、「国語が読めない」「国語の点数が上がらない」「現代文で、速攻、点数の取れる裏ワザはありませんか」と、生徒さんが血相変えて口々に言います。
現代文は国語つまり『日本語』ですから、読めるのはある意味で当然のことです。ところが、実際のところは読めるのに読めていない生徒さんが多いのです。
あまり意識しないことですが、実は、様々な力を駆使して読解問題に取り組んでいます。
一つ目は、黙読する力。黙読ができるようになるまでには、いくつかの段階があると言われています。
二つ目は、語彙力。これには、文字通りのものだけでなく、知らない言葉を目にしたときに意味を類推する力も含まれます。また、一般常識レベルの知識もここに含まれます。
三つめは、文章内で使用される比喩を理解するのに必要な想像力。
四つ目は、文章中から答えとなる根拠を示したり、指示語の示す内容などを理解したりする、文章から言葉を読み取る力。
五つ目は、問いを分析し、集めた情報をもとに考え、答えを導き出す論理力。
これらのどの力が欠けても、読解問題を解くことはできません。読めるのに読めない、というのは、つまり、字面を滑るように追うだけで、本当の意味で「読んでいる」ことにはならないのです。
さて、冒頭にもあった『数学(算数)と英語』ですが、国語力が育っていないことが原因、という場合がとても多いのです。これは、学年問わずのようで、センター試験から名称を変えた大学入学共通テストでは、読み解く力をみる要素が非常に強くなったように思います。
遠回りかもしれない。それでも、国語力をつけることで科目全体の底上げに繋がるのです。
❁ 小笠原プロフィール ❁
児童文学者協会所属。『思い出の日記』で『魔法のiらんど大賞第1回:2007年度ジャンル賞:純文学』受賞。2010年、読売新聞地方版『ほほえみ便』で紹介される。2019年に参加した、公募ガイド社童話作品集「群星」にて、『ねこまんまの希望』が佳作となる。現在、国語を中心とした文系科目を教えるかたわら、YouTubeチャンネル、福子ののんびり散歩道❁おはなし館 を運営し、自身の作品を読み聞かせ動画として配信中。また、ステキブンゲイ(福子のページ) にて、『逆さまの迷宮』『思い出の日記』を配信中。高等学校教諭一種免許(英語)中学校教諭一種免許(英語)、児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーター